令和6年4月に診療科長を拝命いたしました三苫弘喜と申します。当院は昭和6年に九州帝国大学温泉治療学研究所(通称「温研」)の臨床部門として開設されました。内科は開設当初から存在しており、90年を超える歴史があります。病院の名称は生体防御医学研究所附属病院、九州大学病院別府先進医療センターを経て平成23年4月に現在の九州大学病院別府病院となりましたが、今でも地元の方々には「温研」として親しまれています。温研の時代には当時難病であった関節リウマチや乾癬の患者さんがたくさん全国から来院され、温泉治療を受けられていました。基礎研究や臨床研究の積み重ねによって医学が徐々に進歩し、当科の諸先輩もその発展に多大なる貢献をしてきました。時代の流れと伴に診療内容も変化をしてきましたが、令和6年3月に新病院の開院を迎え、「循環器内科」「消化器内科」「腫瘍内科」「リウマチ・感染症内科」として新たなスタートを切りました。
私が専門としている関節リウマチを例に述べますと、近年は治療の進歩によって関節炎の病勢をコントロールできるようになり、生命予後も改善してきています。しかし一方で長期的な治療の継続は必要であり、また発症年齢も高齢化してきているため、通院されている患者さんはご高齢の方や複数のご病気(合併症)を持った方が増えています。専門領域で高い専門性を発揮するのは勿論ですが、各診療グループ、各部門との連携を密に行って全身をトータルにケアする「全身を診る内科」を我々は目指しています。
また当院は九州大学病院本院(福岡)との診療、研究、教育の密接な連携行っており、最新かつ高度な医療を提供しています。さらに別府病院の歴史を生かした温泉療法、リハビリテーションを含めた幅広い医療を実施できるという特徴があります。新しく生まれ変わった病院で最先端と歴史を取り入れた診療、研究を展開していく所存ですので、どうぞ宜しくお願いを申し上げます。
令和6年7月
診療科長
三苫弘喜

